耳を塞がずに音楽を聴くことができる骨伝導ワイヤレスヘッドホン。
使用中に周囲の様子を把握できたり、汗をかいても蒸れないなど従来のヘッドホンやイヤホンにはない利点が多くあるため、利用を検討している方も少なくないと思います。
本記事では、骨伝導ワイヤレスヘッドホンメーカーとして有名なAfterShokzのハイエンド製品「AfterShokz Aeropex」をレビューしていきます。
AfterShokz Aeropexの仕様
AfterShokz Aeropexの仕様 | |
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型番 | AS800 |
搭載チップ | Qualcomm 3024 |
通信規格 | Bluetooth 5.0 |
通信範囲 | 10 m |
対応コーデック | SBC |
再生時間 | 8時間 |
充電時間 | 2時間 |
通話機能 | あり |
防塵防水性能 | IP67 |
重量 | 26 g |
保証期間 | 2年 |
公式販売価格 | (税込)19,998円 |
AfterShokz Aeropexは2019年発売の製品ですが、ハイエンド製品だけあり2021年発売のワイヤレスヘッドホン・イヤホンと遜色ないスペックです。
高音質・低遅延コーデックであるAACやaptXに対応していないのは少し残念ですが、もともと骨伝導ヘッドホンは周囲の音が聞こえるという性質上、音楽鑑賞や対戦ゲームなどの音質や遅延の無さが必要とされる用途には向いていないため大きな欠点ではないと思います。
防塵防水等級はIP67で、完全防塵かつ水面下15 cm~1 mに30分間浸漬しても浸水しない防水性能を実現しています。
水中では使えませんが、悪天候時や激しい運動時には問題なく利用できます。
AfterShokz Aeropex 骨伝導ワイヤレスヘッドホン Amazon詳細ページ
AfterShokz Aeropexのパッケージと同梱物
AfterShokz Aeropexのパッケージ
パッケージ表面には商品名が記載されています。
今回購入したものには保証期間を示すシールが貼られていました。
裏面にはAfterShokz Aeropexの仕様説明が英語で記載されています。
AfterShokz Aeropex本体と付属品が入っている内箱は、マグネット式になっており高級感があります。
AfterShokz Aeropexの同梱物
AfterShokz Aeropexに同梱されている物は以下の通りです。
- AfterShokz Aeropex本体
- マグネット式充電ケーブル 2本
- シリコーンゴム製の収納ケース
- 耳栓
- 説明書
充電ケーブルは専用形状なので、予備が1本ついてくるのはうれしいですね。
外音遮断用の耳栓も付いています。耳栓を使うことで骨伝導技術の効果をより顕著に体感することができます。
AfterShokz Aeropex本体の外観と基本操作
AfterShokz Aeropex本体は全体がシリコーンゴム素材で覆われており、マットな質感となっています。
側面にはマルチボタンがあり、底面には音量調節ボタンがあります。
これら3つの物理ボタンを使って操作します。電源ボタンは音量調節ボタンの+と共通です。
詳細な操作方法は、公式ページからユーザーガイドをダウンロードできるのでそちらからご確認ください。
充電はマグネット式の専用充電ケーブルを用いて行います。
充電中は赤に、完了すると青にLEDランプが点灯します。
使用感:しっかりとした音質で付け心地も良い
使用感を「良かったところ」と「今一つだったところ」にわけて紹介します。
良かったところ
しっかりした音質
耳を塞がないということで音がぼやけて聞こえるのではないかと思っていたのですが、実際使ってみると意外に音質がクリアで驚きました。
ただ、やはり同価格帯の一般的なヘッドホンやイヤホンと比較して音がぼやけてはいます。
音楽鑑賞や映画視聴など没入感を感じたい用途には向いていないと思います。
決して音質が悪いわけではないので、そこまで音質にこだわらない用途(作業中に軽く音楽を聴きたいときや動画視聴)におすすめです。
一日中付けていても耳が痛くならない
重量を感じないほど軽く、側圧も弱いため付けていてほとんどストレスがありません。頭を動かさなければ、付けていることを忘れてしまいそうなほどです。
耳を塞がないため蒸れることもなく、1日中付けていても耳が痛くなりませんでした。
連続再生可能時間も8時間あるため、1日中音楽を聴いていたり動画を視聴しているという方には非常におすすめです。
ペアリングが速い
ハイエンド製品だけあってBluetoothのペアリング完了は非常に速いです。
ペアリング完了までの時間は接続先の機器によっても変わりますが、IntelのWiFi・Bluetoothモジュール「AX200」を搭載したPCで試したところ、ほぼペアリングを開始した瞬間にペアリングし終わる感じです。
ペアリングの速さは現状最速クラスだと思います。
今一つだったところ
音漏れする
耳を塞ぐ一般的なヘッドホン・イヤホンと比較すると音漏れは確実に大きいです。
聞く音源に合わせて音量を調節しておかないと結構周りに音が聞こえてしまします。図書館など静かな場所では使いづらいですね。
電車内や店内などある程度騒がしい場所での使用なら問題ないと思いますが、耳を塞がないのであまり騒音が大きいと音が聞き取りにくくなります。
ランニング中やアウトドア活動時など音漏れがあまり気にならない用途には向いていると思います。
収納時は潰さないように気を付ける必要あり
左右のスピーカーがチタンバンドで繋がったU字形状であるため、収納時は大きなスペースを取ってしまいます。
付属のシリコーンゴムケースは柔らかく中の物を圧力から守る能力はないので、バッグに入れて持ち運ぶ場合は他の荷物で潰してしまわないように注意する必要があります。
後頭部にあるバンドが邪魔
後頭部にくるバンドが邪魔になるため使用中は椅子にもたれかかったり、横になったりすることができません。
逆に考えるとダラダラ抑止効果があるかもしれません。
まとめ:これといった欠点が見当たらない骨伝導ワイヤレスヘッドホン
AfterShokz Aeropexは長時間使っていても耳が蒸れることがなく、快適に音楽を楽しむことができる骨伝導ワイヤレスヘッドホンです。
音質も悪くなくペアリングなどの動作面も速いので、ストレスなく使うことができます。
イヤホンやヘッドホンを長時間使用する方や、トレーニングやアウトドア活動中に音楽を聴きたい方に特におすすめの1本です。
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