BluetoothオーディオトランスミッターはBluetoothアダプタとは異なり、オーディオ機器の接続専用のデバイスです。
オーディオ機器をより高音質、低遅延で接続することが可能です。
本記事では、サウンドカードなどのPCオーディオ機器のメーカーとして有名なCreativeが販売しているBluetoothオーディオトランスミッター「BT-W3」をレビューしていきます。
Creative BT-W3の仕様
CREATIVE BT-W3の仕様 | |
---|---|
Bluetoothバージョン | 5.0 |
対応コーデック | aptX HD、aptX LL、aptX、SBC |
最大通信距離 | 30 m |
対応機器 | PC、Mac、PS4、Nintendo Switch |
高音質で低遅延なコーデックとして知られるaptXだけでなく、より高音質なaptX HDや、低遅延なaptX LLにも対応しています。
PC(Windows、Mac)だけでなくPS4、5やNintendo Switchでも利用できます。ゲーム機でワイヤレスオーディオ機器を使う数少ない手段の1つですね。
通信に利用しているBluetoothバージョンは5.0で、最大通信距離は30 mとなっています。
Creative BT-W3のパッケージと内容物
パッケージは厚さ2 cm程度の箱です。表面にはBT-W3のイメージ画像が載っています。
裏面にはBT-W3の利用方法や内容物が記載されています。シリアルナンバーシールも貼られています。
内容物は以下の通りです。
- Creative BT-W3 本体
- USB Type-C to Type-A アダプタ
- アナログマイク
- 説明書
- 保証書
USB Type-CからType-Aへの変換アダプタが付属しているのはありがたいですね。
Creative BT-W3の使い方と使用感
BT-W3の操作は基本的に本体についているボタンで行います。
- 長押しでペアリングモード
- 1回クリックでコーデックの切り替え
- 2回クリックでHFPモード
基本操作は上記のみで非常にシンプルです。
以下、PCでの使用感を紹介していきます(筆者はゲーム機では有線のヘッドセットを使っているので、ゲーム機でのBT-W3の使用感はわかりません)。
遅延は少ない
さすがはサウンドカードを作っているCreativeが作った製品だけあり遅延は少ないです。
ただ同じBluetooth5.0でaptXという条件で接続した場合、PC内蔵のワイヤレスモジュールやBluetoothドングルと比較して遅延の差は感じません。
PCにはオーディオ機器として認識される
PC側にはUSB接続のヘッドセットやUSB DACと同じようにオーディオ機器として認識されます。
そのためPC側でBluetooth接続機器の設定をすることなく利用することができます。
ペアリングされたかわかりにくい
PC側でペアリング状態を確認することができないため、どのデバイスが接続されたのか全くわかりません。
複数のBluetooth機器がペアリングモードのときに接続する機器を選ぶということもできません。
USB端子から出っ張るので正直邪魔
Bluetoothオーディオトランスミッターとしては小さいですが、Bluetoothドングルと比較すると大きいです。
PCのUSB端子から飛び出していると結構邪魔になります。
まとめ:コンパクトで扱いやすいが欠点もある
CREATIVE BT-W3はBluetoothオーディオトランスミッターの中では、コンパクトで扱いやすい製品だと思います。
特にゲーム機などBluetoothオーディオ機器に対応していない機器に挿すだけで、簡単に使用できるのは魅力的です。
しかしPCで利用する場合、他のBluetooth接続方法と比較して優位性があるかというと微妙なところです。
内部のワイヤレスモジュールを交換したりBluetoothアダプタを導入することができる場合は、その方が便利になることが多いと思います。aptX HDやaptX LL対応のオーディオ機器を利用したい場合に限りCREATIVE BT-W3をおすすめできます。
コメント